もし、CO2濃度が2倍になると地表付近の気温が2℃上昇するとされているのであれば、図1に示されたようなCO2濃度のゆるやかで直線的な増加と、図2に見られる2020年以降の急激な気温上昇とは整合しないように思われます。
Q:コンピュータを使った天気予報で1週間先の天気もあたらないのに、コンピュータを使ったって50年後、100年後のことがわかるはずがないのではありませんか。
A3:「気候」とは、日々の天気を平均した状態のことで、気候の変化は地球のエネルギーバランスなどの外部条件の影響によって大部分が決まります。したがって、100年後の天気をあてることは不可能ですが、100年後の気候はある程度予測可能です。 温暖化予測の場合には、初期条件は非現実的でさえなければどんなものでもよく、むしろ重要なのは、将来予想される大気中二酸化炭素(CO2)濃度などの変化です。これを時間とともに変化する外部条件(シナリオ)として与えながら計算を行います。
ココが知りたい地球温暖化(国立環境研究所)-温暖化の科学
環境省のサイトではこのあと延々と、「100年後の天気予報はできないが、気候予測は平均値を予測するものであるため、ある程度は可能です」といった説明が続きます。
また、その中には「気候の変化は地球のエネルギーバランスなどの外部条件の影響によって大部分が決まります」と断定的に記されていますが、なぜそう言い切れるのか、その根拠についての説明は示されていません。
一方で、杉山氏の記事「地球温暖化予測におけるチューニングの実態」では、将来の温暖化をシミュレーションする手法に関して、「結果を見ながら自分に都合のよい結論に持っていくようなチューニングが行われている」とする指摘があります。
「A-PLAT 気候変動適応情報プラットフォーム」のページから
環境省のリンク集では上から3番目の、A-PLATからも1つ取り上げています。こちらのサイトは、Q&A形式ではなく、各項目ごとに細かく説明されています。