学校や塾、家庭などの現場で、一人ひとりの生徒の脳の状態を把握し、最も効果的な刺激を提供することで、それぞれの学習能力を最大限に引き出せるようになるかもしれません。
特に、学習障害や発達障害などで従来の教育方法が効果をあげにくかった子どもたちにとって、この技術が新たな希望となる可能性もあります。
この技術がさらに進化すれば誰もが自分の脳の特性に適した刺激を受けることで、秘められた能力を最大限に引き出せるようになる時代が来るかもしれません。
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参考文献
Brain stimulation can boost math learning in people with weaker neural connections
https://www.eurekalert.org/news-releases/1088509
元論文
Functional connectivity and GABAergic signaling modulate the enhancement effect of neurostimulation on mathematical learning
https://doi.org/10.1371/journal.pbio.3003200
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部