結果として、日本は旧来メディアがアメリカほどSNSに毒されてないので、逆にメディアの中の人が「そういう党派論争とは違う言論が必要だ!」と思っている場合も結構多い。(もちろん、何も考えずにただ漫然と定型的な議論を垂れ流してる人たちもたくさんいますが、変わらなきゃという声は結構感じる)
そういう人たちと連携して、「地味だけど問題解決志向で積み上げられている議論」を掬い上げ、シェアしていくことで「日本の問題がちゃんと分析されて対策が打たれていっている」という実感を持ってもらえるようにしていく役割をなんとか果たせればと思っています。
5. 「ちゃんと反応してくれる信頼感」を取り戻せるか?
今、「令和の米騒動」がこれだけ大騒ぎなのも、国民側から見てちゃんと「打てば響く」ような反応がほしいという切実なニーズを表してると思うんですよね。
「米価高くて困ってる」→「打てば響くようにちゃんと対応してくれる」という連関をちゃんと信頼してもらえるようにすることが大事。
それを回復しないと、既存政党への政治不信は無限に高まっていって、そこを当然陰謀論ポピュリストにかっさらわれる。
もちろん、「アイツラが全部悪い」って言ってるだけでいい陰謀論者に対抗するのは並大抵のことではないわけですが・・・
それでも、ちゃんとさっき書いたような「メタ正義的な議論」の回路がキチンとスムーズに回るようにしていくことで、
「自分たちは無視されてない」 「自分たちの気持ちを受け止めてくれている」 「無駄に断罪してこない」 「ちゃんと対策を考えて実行に移してくれている」
そういう↑信頼感をいかに保っていけるかが大事で。
そういう意味では、ポピュリズム政党がちゃんと「お気持ち」に向き合って、その不安感などを丁寧に吸い上げている事自体は、敬意を持って、中道派の人も真剣に同じアクションをしなくては、という感じもしています。