だからこそ、「保守寄りの人が考えたアイデア」を「リベラル寄りの人もちゃんと受け止めて具体的に考える」ような連携が必要なんですよね。
お互いの意見を全否定しあって、「はい論破!」とかしてる場合じゃない。相手の意見は「より良い着地にするためのネタ」としてどんどん取り込んでいくことが必要。
それが「メタ正義感覚」なんですね。
「外国人との共生問題」にしても、そういう機運の盛り上がりを一緒くたに「排外主義!」って排除してたら、実際に日本以外ルーツの人が増えていくことによって起きるトラブルは放置されまくることになるわけですよね。
むしろリベラル寄りの人が率先して、「どうやってニューカマーに日本語を覚えてもらって、ゴミ出しのルールを守ってもらうか」というレベルの具体的な算段を大量に積みまくることによってのみ、排外主義は克服できる。
そして、その「共生策の実現度合い」に応じて、一定レベルを超えて紛糾しすぎている時には適宜国境管理を厳重化する・・・というような保守派側のアクションとの連携を実現していくことで、はじめて欧米における今のような引き返せないレベルの対立にならずに済む道が見えてくる。
4. 「あいつが全部悪い!」でなく「お互いの正義を尊重する」=メタ正義感覚が必要
その他いろんな問題に関して、「陰謀論の盛り上がり」がある時には、そこで
「彼らの言っている発言内容そのもの」ではなくて、「彼らの発言の存在意義」と向き合って、それに対して専門家の議論を糾合して、適切に対処する議論を立ち上げていく必要がある。