そういうことやる人が今まで誰もいなかったのと、こういう楽しみ方ってあるんだなっていう衝撃でした。これ以降、このパワーポイント(スライド)での発表スタイルっていうのがサメ映画学会になった時に提唱されて、「発表する時はパワポで」みたいな流れができ上がっていきました。
そういった意味で、東京国際サメ映画祭で見たスライドはすごくインパクトありましたね。「こんなこと考える人がいるんだ、この人すげえな!」みたいな感じになりましたね。
サメ映画ルーキー:その時は学生でまだ大学院に行ってた時期だったので、 大学院でやってるような研究発表と全く同じスタイルでパワポを作って、研究発表として見れるようにしようと思って作りました。
サメ映画の起源を遡る研究
中野:(パワポのスライドでは)歴史を遡ってて、本当にしっかりとサメ映画の初めに『ジョーズ』っていうのがあるけど、それ以前にもサメ映画が存在していることを論じてたり。

この頃はサメ映画の定義もそこまではっきりと作られてなかった頃でしたが、「サメが出る映画」という独自の条件を付けて、モノクロ時代から過去の作品をどんどん時系列順に紹介してくれてるという形になってますね。
本当にすごいです。今見てもちゃんとしてます。
サメ映画の定義とは
───今で言うと「サメ映画」というジャンルは確立しているように思いますが、スライドのお話を聞くに、その当時はサメ映画はホラー映画とかアクション映画などに分類されてたっていうことですか?
サメ映画ルーキー:そうですね。モンスターパニック(キングコングやゴジラなどのジャンル)とか、アクション、パニック、ホラーのどれかかな。
───なるほど。ちなみに、サメ映画学会ではサメ映画の定義を言語化しているのでしょうか。
サメ映画ルーキー:そうですね、まだふわっとはしてますけど。