「想い」が起点となる多様な起業の形

 最後に、まだIVS Youthに来たことがなく、起業について考えてもいない人々へのメッセージとして、マコウ氏は自身の経験を交えて語る。

「個人的な話になりますが、私はもともと全く起業を考えていませんでした。むしろ、ずっと研究や指導、教えることなど、教育寄りの人間だったんです。でも、結果的に“想い”で起業した部分もあります。最初から起業家になりたいとがっつり考えていたわけではありません。そういう観点から言えば、起業には本当にさまざまな形があると思っています。IVS Youthに参加する学生にも、どのように自分のやりたいことを形にできるか考えてほしいと思います」

 IVS Youthでは、「多様な形で社会的インパクトを作っている方とたくさん出会える」と、マコウ氏は多様なロールモデルとの出会いの重要性を強調する。ビジネスカンファレンスという堅苦しいイメージではなく、「楽しいイベントにもなるので、ワイワイ楽しみながら学び、有意義な体験をしてほしい」と語る。そして、「ぜひIVS Youthに来て、夢を持つ同世代や、積極的に行動している仲間と友達になってほしい」と、参加を呼びかけた。

 マコウ・デイナ氏の情熱と、次世代への深い愛情が詰まったIVS Youth。このイベントが、日本から世界へと羽ばたく新たな才能を育み、未来を創造する大きな一歩となることは間違いない。

(文=UNICORN JOURNAL編集部)