このような奇妙な文民統制が唯一正しいのであればスイスにしてもスエーデンにしろ文民統制失格ということになります。社会常識があれば簡単に思いつくことです。ところが政治部の佐藤瑞季記者には理解できないのでしょう。

軍事の素人である文官があこれで無茶ぶりをしてきたことでどれだけ日本の防衛が歪んできたことでしょう。

とはいえ、「文民統制」が危ぶまれる事態が起きているのも事実だ。

2008年には田母神俊雄空幕長(当時)が政府見解とは異なり、過去の日本の侵略行為を正当化する論文を発表。17年には南スーダンPKO派遣部隊の日報の隠蔽(いんぺい)が発覚し、稲田朋美防衛相(当時)らが辞任した。

だから政治部の記者はバカだといっているだよ。

田母神氏の検討日報事件は全く性質の異なる話です。まさにくそもカレーも一緒くたです。朝日新聞の社食ではうんこがでるのか?

田母神氏の件は彼の個人的な思想と、アパホテルとの癒着であって、田母神氏が解任されました。これは文民統制が効いている証拠ですよ。対して日報事件は組織的な情報の隠ぺいです。なぜ隠ぺいが起こったか。それは隠ぺいが常識だし、組織防衛のためなら何でも許されるという思いあがりがあったからです。

それを助長したのが、佐藤瑞季記者が所属する防衛記者クラブです。取材機会を囲いこんで、文官や制服となれってきた結果ですよ。記者クラブは隠ぺいしてくれた方が自分たちの利益になります。情報を独占できるからです。

だから防衛省と自衛隊の隠ぺい体質を育ててきたのは記者クラブとっていい。戦前の大政翼賛会と全く同じです。

本来民主国家の軍隊として公開すべき情報を隠蔽してきたから、国民の監視から防衛省や自衛隊がのがれてきた。

しかも日報問題はフリーランスの布施悠仁氏が情報公開をもとに報道したことがきっかけです。防衛省A棟に日がな一日たむろしていた記者クラブの皆さんはいったい何をしていたのでしょうか。そのような布施さんら実績のあるジャーナリストでも記者会見やその他のレクチャーなどに出られません。