“大穴”として挙げたいのは、Disney+(ディズニープラス)だ。映画やドラマに強みを持ち、アメリカでのスポーツ配信ではESPN+(イーエスピーエヌ・プラス)と相乗りする形でWNBA(アメリカ女子バスケットボールのプロリーグ)を放送している。
日本では月額990円で豊富なコンテンツを提供しており、サッカー中継参入で新たな市場の開拓が可能だ。本国アメリカでのESPNとのノウハウを共有できれば、高品質な配信が期待できるだろう。インドではプレミアリーグ中継契約を結び、サッカー配信のノウハウがないわけではない。
しかしながら、日本でのスポーツ中継の実績は皆無だ。インフラは未整備で、ゼロからの参入はハードルが高い。ブンデスリーガ放映権獲得には大規模な投資と戦略変更が必要だろう。しかし“先行投資”として獲得競争に参戦する可能性はゼロではない。
かつて欧州サッカー中継のパイオニアだったスカパー!の撤退は、欧州サッカーの放映権獲得競争が激化し、放映権料が青天井となってしまったことを知らしめるトピックだった。2025/26シーズンのブンデスリーガの放映権を巡る争いの予想は、U-NEXTとDAZNがややリードする形だが、ABEMAやAmazonの動向も注目される。
ファンとしては「視聴料金」「配信試合数」「視聴環境」が重要だ。また、全試合配信は当然のこと、無料配信やハイライト番組の制作も求めたいところだ。どのプラットフォームで実現するのか、ファンは固唾を飲んで見守っている。