保守色が褪せれば褪せるほど自民党の支持は落ち込む。周りは保守色の薄さで自民に勝る政党ばかりだからだ。有権者は保守色の濃い政党、国民の底力を信じる政党を切望している。昨年の衆院選や今般の都議選の結果はそれを物語る。国民民主が諸々味噌を付けながらも都議選で躍進したのは後者が理由だし、参政党の議席獲得は前者が理由だろう。期待された保守党は泥仕合の渦中に埋まってしまった。
今、安倍自民を6連覇させた有権者には投票すべき政党がない。それは、目下の自民政権が「政策力・実行力」もなく、腰の定まらない「ネロナムブル」で、事に当たってどうして良いか判らない党内野党歴の長い指導者下にあるという、極めて異常な状況だからである。が、それでも何とかなっているなら、自民がいっそ下野して本物の野党政権になっても1年くらいは持つかも知れない、ふとそんな気持ちで参院選に向かう自分が怖い。麻生・高市・萩生田らに石破降ろしの気概がないなら、それも仕方ないか。