小アジ11匹確保に成功!
夜はすっかり明けた6時過ぎ、竿先がガクガクっと震えた。慎重に巻き上げると20cm手前の小アジがかかっていた。さらにその直後にももう1匹を追加。まだいけるぞ!と意気込んだが、1匹のバラシの後に、アタリは遠のいてしまった。
しかし、好ポイントに釣り座を構えていた常連は、ポツリ、ポツリながら釣果を重ねていて、まだ小アジの群れは残っているようだ。一途の望みを抱くも、私の竿には反応がない。
ところが6:30頃、1人の釣り人が沖向きのノマセ釣りに本腰をあげようと移動し、好ポイントの1人分の釣り座が空いた。そこで残った釣り人たちに声をかけてからそこに入らせてもらうと、7時前になっても私はポツリ、ポツリと釣果を重ねることが出来た。
優しい常連さん
傍にいた常連に「今日は7時過ぎても釣れていて、意外ですね」と声をかけると、「今日は続いているね。曇り空やからかな」と返してくれた。
その常連が生かしバケツに20匹近くの小アジを確保していたのを見て私が、「始発便に予約できなかったので、魚の数が損しましたわ」とボヤくと、「夜明けまでのほうがもっと立て続けに釣れていたね。損したな」と話に付き合ってくれた。
その後、小アジの勢いが落ちたことで見切りをつけた釣り人が移動してさらに場所が空くと、「遠慮しないでもっとこっち側によってええよ。みんなで一緒に釣ったほうが(マキエが効いて)釣れるし」と、このうえない優しさを見せてくれた。
「波止の手前のほん下で、タナはベタ底から1mほど上がってきたね」とのアドバイスも効いた。曇天と常連の優しさのおかげで、散発ながら釣果をさらに重ね、9時便が来る手前までで、良型混じりの小アジ11匹を確保することが出来た。

タコも青物も激渋
私達竿下サビキ釣りの釣り人たちは釣果に恵まれたが、沖向きの青物狙いの釣り人たちは大苦戦。居並ぶ釣り人たちがキャストを繰り返しても誰も釣れていない。ノマセ釣りの人も開店休業状態。