潮は8:00過ぎから下げ潮に転じているので、元々水深の無い岸和田沖一文字ゆえに、エサの岩カニは海底に着生するまで落とす。釣り方を知っていれば、あとは魚がいるかいないかの運次第。

結果は幸運。落とし込み釣りを始めておよそ20分後の9:40頃、岩カニが海底に着底したと同時に、ラインが引き込まれた。ラインを少し緩めてエサを食い込ませる時間を与えると、もう一度引き込む強めのアタリがあった。

ここでアワセを入れるとヒット。サミングでリールのライン操作をしていたが、それを弾き飛ばす豪引きで魚は抵抗してきた。このアタリはチヌ(クロダイ)ではなくカンダイ。ならば波止際から離して魚を浮かしてしまわないと、根に潜られてしまう。

サイズは44cmと上々

繊細なライン操作は望めず、豪引きに耐えるしかない。4度の抵抗を制して魚を海面に浮かせ、一発勝負でタモ入れに成功。重量感いっぱいの魚体がタモに収まった。意気揚々と元の釣り座に戻ると、近くにいた釣り人たちから注目の的に。

検寸すると44cm、数字上は少し物足りないが、魚体は肉付きたっぷりで、自力で釣った感は上々。食味も食べる前からお墨付き。喜びいっぱいでストリンガーに吊るして落とし込み釣りを再開した。

岸和田沖一文字でアジ11匹と44cmカンダイを好捕【大阪】サビキと落とし込み釣りを堪能キャッチしたカンダイ(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)

最終釣果

この後はアタリがなくタイムアウト。天候不良のため最終便は11時に繰り上げで、最終釣果は両型まじりの小アジ11匹とカンダイ44cm1匹となった。

岸和田沖一文字でアジ11匹と44cmカンダイを好捕【大阪】サビキと落とし込み釣りを堪能最終釣果(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)

地元の釣りクラブの名手の釣果の傍ら、私の釣果も岸和田渡船の釣果情報に掲載してもらい、全体的に釣況が悪かった中では貴重な情報として扱われた。

カンダイは自然死させると粘液まみれになって臭くて食べられなくなるので要注意。生きた状態で即〆て、血抜きとエラと内臓処理を済ませて海水で汚れを洗い流してから、クーラーに収めてほしい。