一方、朝7時の巡回便で旧一文字から移動してきた波止タコ狙いの釣り人たちは「アカン、何処も誰も釣れてない。どないしたんやろう今日は……」とうめいた。岸和田渡船の当日の釣果情報を見ても、最終的に掲載された釣果情報ではハマチ2本、波止タコはゼロと、稀に見る厳しさだった。
そうした厳しい状況の中でも孤高のヒーローとなったのは、7時便の波止付け前にロッドをブチ曲げたルアーマン。釣り人たちの注目を一身に集める中で、仲間のアシストを受けて見事ハマチをゲット。波止に上がった岸和田渡船のスタッフから写真撮影のサービスを受けていた。

落とし込み釣りに転戦
青物が釣れないので見切りをつけて9時便で波止を去った釣り人たちが多かったことで、当初の目論見どおり、ポンブ小屋から南方向の釣り座はガラ空きとなった。

これで残り時間で落とし込み釣りが出来ると9時便が波止を後にしたタイミングで落とし込み釣りに切り替えた。
タックルは、落とし込み専用竿3.9mとリールに、ストライプカラーの落とし込み・ヘチ専用の2号ライン。ラインの先には市販の目印仕掛けとハリスは1.7号を直結する。ハリスは硬めのものがよい。

針はチヌ針3号で、チモトにはガン玉2Bをかませる。エサの付け方は、岩カニは活きの良さを保つため海水バケツに入れて使う分だけ小分けし、針付けは足の付け根から針を刺す横掛けにした。

カンダイがヒット!
沖向きの外向きに上り、落とし込み釣りを開始。波止際ギリギリにエサと目印仕掛けを落とし込んでいくのが鉄則だが、この時期は波止際に海藻が茂っているので、一旦は波止際から離して落として、馴染ませてから波止際に寄せていく方法にした。