そもそもローカルチェーン店のSNSアカウントが「ページビューの総数」みたいなKPI(効果測定に使う数字の指標)を無意味に必死に追っちゃって無駄な炎上を起こしてる事例とかいっぱいありますよね(笑)

でも、「ちゃんと売上に繋がっているかどうか」を精緻に分析できるようになると、「無駄にページビュー総数を追おうとしてブランドをめちゃくちゃにしてしまう」ような方向とは違う意思決定が可能になるんですね。

ここで、「単純な売上数字だけを見ていてもダメ」だけど、「売上的な数字を全然見ない」感じになると、それはそれで良くないんですよね。

そういうふうにやっちゃうと結果として、

「無駄に尖ってて周りに全然求められてない」ようなものを試しに入れてみては全然フィットしなくて諦めちゃって、あとはダダ崩れにチェーン店だけになる

…みたいなことになりかねない。

「その施策を行った事のビフォーアフター」を”複雑な全体像として”丁寧に分析できるようになればなるほど、「下北沢のように全権を持った主体を強い価値観共有がないとできなかったこと」が、より再現性を持ってできるようになっていく。

今、日本ではかなり「この分野」をなんとかトンネルを堀り抜こうという動きは盛んになってるなという感じがします。

さっき書いたように、最近僕がたまたま呼ばれた外資コンサルのディスカッションイベントで、そのプロジェクトの大手小売業クライアントの人が考えていることもそういう方向性でしたし・・・

以下の記事で紹介した、大阪駅再開発の中で最近注目されてる「バルチカ03」という飲食店街(”03=オッサン”向けのコンセプトに集中したのが斬新すぎて若い女性に人気になっているらしいw)も、かなり精緻なデータ分析のもとに、かなり強い意思を持ってテナント選びをして成功している事例としてあります。

万博にあたって改めて大阪における維新人気を考える。|倉本圭造
一個前の記事で、大阪万博について書きました。 開幕前はそこまで興味なかったし、寄せられてる批判も納得感があったんですが、実際行ってみるとその気持ちを覆されるぐらいにかなり良かったんですよね。 その点、大阪維新を含めて実際に関西万博を推進してる人たちの事を見直した気持ちになりました。(上記記事は、とはいえ”批判派”...