…ということですね。
5. ビジネスモデルに「魂」を入れ続けられるか?という”人のつながり”の側面
で、上記のように、「全体として利益を確保するビジネスモデル的工夫」で「仏を作る」部分に追加して、さらに「作った仏に魂をいれる、入れ続ける」みたいなことができるかどうか?なんですよね。
BONUS TRACKのコミュニティマネージャーの桜木さんのように、ちゃんと「人間関係」を繋ぐこと自体が「本業」の人がいて、そういう人の配慮によって、
・ランチの価格帯が適切な範囲に収まっているか? ・行われるイベントがあまりに「尖ったもの」ばかりになって地域から浮き上がってしまっていないか ・とはいえカルチャー界隈がちゃんと満足できる”尖った”ものをちゃんと感度高く取り入れられているか?
…といった細部のバランス的なものを「丁寧に差配し続ける」ことができるかどうかが重要になってくる。
こういうのは「一回決めてしまったらほっといてもいい」わけじゃないんですよね。
「ランチの価格帯」みたいなのも「千円以下で!」って決めればいいわけではなくて、時代の変化やインフレの進展によって適宜見直しながら、「その場に適切な価格帯に収め続けられるか」について、場合によっては夜の時間帯の儲けとの配分を適切に配慮しつつ調整し続けることが必要になる。
「地元の人たちからも愛されているか」みたいな話も、「どうもー!」って感じで顔出してるというだけでなくて、イベントのチョイスやその仕入れをどこから行うのか、といった細部の配慮の積み重ねが必要になってくる。
日本における今までよくあった問題は、こういうのが一時はうまく行ってるように見えても「定期人事異動」でめちゃくちゃになっちゃうって事なんですよね。
土地を抑えてる電鉄会社やデベロッパーのある担当者が、たまたま個人としてものすごく意識高い人で、散歩社のようなカルチャー系の会社と組んで丁寧に開発をしてたんだけど、その「大会社の担当者」の人が偉くなって人事異動しちゃうと、もう全然そんなのに何の思い入れもないカイシャインタイプの人が後任になってどんどんオカシクなっていく・・・という話を結構聞きます。