ショッピングモールにしても、「どこにでもある店」しか入ってないショッピングモールは「一番近いところに住んでる客」しか取り入れられないですよね。

でも、「儲ける部分」と「価値を出す部分」を混在させる特有の工夫ができれば、

「ユニクロに行こうと思ってGoogleマップ検索して複数のショッピングモールがヒットしたけど、このモールは一番近い店舗より15分ぐらい遠いけど、”行ってみたかったカフェ”もついでに行けるからこっちにしよう」

…という形で「全体として見た時の競争優位性の実現」が可能になる。

で、こういうのを「下北沢的に強い価値観の共有」がそもそもない場所でやる方法のひとつは、結構「精緻なデータ分析の基盤」があることなんですよね。

単体のテナントの売上と利益しか見ていないと、「全体の連動性」が生み出す数字的な部分が見えてこないので、その価値をビジネス的意思決定に反映させることができない。

でもここが精緻なデータ分析が可能になると、「全体としての人流の変化」といった複雑な現象が「見える化」できるようになって、それを元に意思決定できるようになる。

例えばこれ↓は、”哲学書”も書いてる経営コンサルタントとしてなんとなく共感してる電通の朱喜哲さんが札幌市のサッポロドラッグストア(サツドラさん)を取材してる記事ですけど・・・

朱喜哲が行く、札幌市「サッポロドラッグストアー」 | ウェブ電通報
第一線で活躍中の電通のコミュニケーション・プランナーが、自身のアンテナに引っ掛かった「今ちょっと気になる現場やスポット」をリポートする企画です。 北の大地

例えば今はYouTubeで「その地域に住んでるアカウント」だけに広告を出せたりするんですが、そのアクションのビフォーアフターの売上変化のようなものを丁寧にデータ分析できると、「無駄にページビュー総数を追うような施策」とは違ったピンポイントの売り場の工夫と連動させることができるんですね。