なんにせよ、「良い大学出て小田急や東急に勤めてそのままずっと働いてる人」と、桜木さんのようなタイプの変人wが、「適切に混ざりあって」仕事ができる人事の仕組みやカルチャーが成立するようになってきてるのはとても良いことだと思います。

こういう感じで、「スーツ着て働いてる層」と「変人」が適切にコラボできるシステムが維持できれば、「再開発絶対賛成vs再開発絶対反対」みたいな幸薄い罵りあいだけで終わらない新しい価値の創造に繋がっていくはずですよね。

ちなみに、大事な余談として聞いてほしいことがあるんですが、たまたま下北沢BONUS TRACKにある「色んな人の”日記”だけを集めている本屋」で桜木さん自身が書かれたZINE(文芸系の同人誌みたいなもの)を売ってたので買って読んでみたんですが、なんか想像以上に内面は「陰キャ」な感じでそこも第一印象と違いすぎてて面白かったです(桜木さんのZINEはここで買えます。それとは別に似た雰囲気の無料ニューズレターもこちらで登録すれば何本か読めます)。

「あらゆる人と仲良くなれる陽キャの極み」みたいな”見かけ”の裏に、「すごい陰キャに思い悩みながら人生を選び取ろうとしている」部分が眠ってることを知ってギャップに驚いたというか・・・

日記屋「月日」を案内してくれる桜木さん

なんか、

ひょっとすると今まで僕が人生の中で出会ってきた、いきなり「飴ちゃん食べる?」って聞いてくる関西のおばちゃんみたいな人も、桜木さんみたいに自分の言葉でZINEにまとめたりはしないけれども、「人を繋ごうとする強い熱意」の裏には、黙々と自分の中で醸成している深い精神世界があるってことだったのかも?

…みたいなことを考えさせられちゃう体験でしたね。

性的志向とか人種とか性別といった「アメリカ人が考える多様性」だけでなく、こういうタイプの「本質的な人間の種類としての多様性」をいかに「スーツ組が動かしてる経済」に還流させていけるか?が今考えるべき重要なテーマであるように思います。

7. 「スーツ組の事情」も否定せず吸い上げないと実現しないという当たり前の話ができるように