しつこく引き続けるので、マダイではなさそうだと海中をのぞき込むとギラッと光りながら回っている。船長が差し出すタモに入れてキャッチしたのは、43cmの大型マアジ。マダイではなかったが、高仕掛けで初の獲物に肩の荷がおりた。

澄潮で不調

ついに時合い到来と色めき立ったが、アタリが途絶える。やはり澄潮で食ってこないらしい。

加えて早くも雨が降り出した。それも結構な本降りでドンドンとテンションが下がりポキンと心の折れる音がした。

濁り潮到来でマダイ連発

もう上がって和歌山ラーメンを食べに行きたいと思っていたが、船長がポイント移動を決断。友が島寄りの浅場に着くと潮が濁っている。大阪湾の濁った潮が突いてきたようだ。濁り潮にはチビ白が良いと船長。これは期待できるとNさんも言うが、ラーメンの事を考えている私。朝はあれほど居た僚船もすっかりいなくなって、ポイントには3隻のみ。

「もどかし過ぎて悶絶!」伝統釣法『高仕掛け』でマダイをキャッチ【和歌山・畑中丸】濁り潮が流れ湧き上がる(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

仕掛けを投入するとカウンターは20mで着底。水深は35m程度しかなく、起伏に富んでいるので根掛かりが連発する。集中力を欠いていたので、いきなり根掛かりでオモリを飛ばしてしまった。その間にあっちでもこっちでもロッドが曲がってマダイがバタバタと上がる。やはりチビ白に食っているらしい。

チビ白で初マダイをゲット!

大急ぎでビニール片を付け替えて着底から巻き出すとクククッとアタリ。思わず手が止まって、その後の食い込みがない。巻き続けろと言われていたのにやってしまった。再び着底させて巻き出すとバタバタと当たる。巻き続けたが針掛かりしない……、悶絶しそうだ。

4回目のアタリでやっと穂先がグーッと入った。バレないで~と祈るような気持ちで巻き続けてキャッチしたのは、35cmのマダイ。サイズ的にはまだまだだが、高仕掛けで初めてキャッチしたマダイは嬉しい。ミヨシの常連さんが我が事のように喜んでくれました。おおきに、お世話になりました。

大型グレにチヌもヒット