試合開始ギリギリにたどり着いたが、さすが「ビッグクラブ」と思わせる壮大で近代的なスタジアムだ。全席屋根付きで、どの席からもピッチが非常に見やすい設計になっている。そして何よりも、スタジアムを埋め尽くすG大阪サポーターの熱狂度は圧巻の一言。ゴール裏から地響きのように響き渡るチャントの一体感は鳥肌もので、オリジナル10のプライドを感じさせた。

32,013人もの観客を集めたこの日の鹿島戦は、前半9分に挙げた鹿島FWレオ・セアラの得点の後は、G大阪がサポーターの声援をバックに圧倒的に攻め、21本ものシュートを放ったが1点が遠かった。しかし、スタジアム全体が勝利への渇望で満ち溢れており、その迫力は凄まじかった。

試合の見やすさ、サポーターの熱量、スタジアムの設備、どれをとっても西日本随一であることは間違いない。ただ、やはりアクセスの悪さが水を差している感が否めない。これだけの魅力を持つスタジアムだからこそ、多くの人が快適に足を運べるような改善を期待したいところだ。帰り道は「またあの道のりを歩くのか…」と気が重かったが、阪急山田駅へのシャトルバスが出ており、迷うことなく飛び乗った。

ヨドコウ桜スタジアム 写真:寺島武志

セレッソ大阪:後発だからこその新規ファン掘り起こしが奏功、スマートな魅力と温かい声援

6月1日:対清水エスパルス(ヨドコウ桜スタジアム/4-2)

翌日、大阪のもう1つのJ1クラブ、セレッソ大阪のホーム、ヨドコウ桜スタジアムへ向かった。対戦相手は清水エスパルス。前日のガンバ大阪とはまた異なる魅力を持つクラブの試合に期待が膨らむ。

ヨドコウ桜スタジアムは長居公園内に位置し、JR阪和線鶴ケ丘駅からは徒歩数分、大阪メトロ御堂筋線長居駅からもアクセスしやすい。パナソニックスタジアム吹田への道のりを考えると、このアクセスの良さは本当にありがたい。