6. ネズミの隠しポケット

最後に紹介するのは、おそらく最も気分の悪くなる動物関連スパイ道具だ。それは、文字通りのネズミである。CIAは諜報員が書類や現金などを人目に触れる場所に隠せる装置を作りたかった。他のスパイには明白で、しかし他の人にはまったくわからないほど都市環境に完全に溶け込む必要があった。
そこで登場したのがネズミだ。CIAは大量の死んだネズミを入手して剥製にし、腹部を切り開いてスパイが機密情報を詰め込めるポケットを作った。大都市では誰も死んだネズミに気にも留めないだろうし、もし気づいたとしても、本能的に近づかないだろうというのがCIAの考えだった。人間に対しては、それは見事に機能した――しかし、猫には通用しなかった。
野良猫たちは、労せずしてネズミにありつけるとあって、次々とおとりのネズミを盗んでいってしまったのだ。この状況は、CIAがネズミにニガヨモギ油を塗って猫にとって臭い匂いをつけるようになるまで続いたという。
これらの奇妙な計画は、冷戦時代の諜報活動がいかに奇抜で、時に滑稽ですらあったかを物語っている。ジェームズ・ボンドが使うような洗練された秘密兵器とは程遠いが、これらの動物スパイたちは、歴史の片隅で確かにその役割を担っていたのだ。
CIAの珍作戦に付き合わされた動物たち。彼らの知られざる「ミッション:インポッシブル」に、感謝と哀悼の意を表したい。
提供元・TOCANA
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