2026シーズンからJリーグは「秋春制」を導入し、8月末に開幕が予定されている。その結果、欧州リーグやAFC(アジアサッカー連盟)のカレンダーとの同期が実現する一方、外国籍選手の獲得競争がさらに激化する可能性がある。

Jクラブは、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)優勝や、次回は2029年に開催予定のFIFAクラブワールドカップへの出場を目指し、外国籍選手の役割をさらに重視する。資金力のある神戸や浦和などは海外のスカウト網を強化し、チームを勝利に導くスター選手の発掘に力を入れるだろう。

Jリーグの「百年構想」は、外国籍選手を地域に溶け込ませ、スポーツ文化を豊かにするビジョンを掲げている。2025年、リーグスポンサーの明治安田生命は全60クラブと連携して「シャレン活動」と銘打ち、外国籍選手も参加する地域イベントを全国で展開。子どもたちにサッカーを教える光景は、Jリーグの未来を象徴している。


外国籍選手が描くJリーグの新時代

外国籍選手は、Jリーグのピッチを卓越したテクニックと圧倒的なフィジカルで彩り、地域を文化と絆で結ぶ。1991年、ジーコが引退を撤回し鹿島の前身である住友金属サッカー部にやってきた時代から現在に至るまで、彼らは日本サッカー界の進歩を牽引してきた。

神戸のJ1連覇や川崎のALCE準優勝という結果において、外国籍選手の貢献は無視できないものだ。スタジアムに響く多言語のチャント、ピッチで輝く多国籍のタレント、そして地域の賑わい。これらが外国籍選手が変えるJリーグの「現在地」だ。これからも彼らは新たな歴史を刻み、Jリーグを世界レベルに引き上げるために欠かせない存在となるだろう。