例えば神戸は2024シーズン、元スペイン代表MFフアン・マタ(現ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ)やハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイ(現パクシュSE)を放出した一方、ブラジル人DFマテウス・トゥーレルやブラジル人FWジェアン・パトリッキを起用し、連覇を達成。
また名古屋では、昨2024シーズンまで7シーズンにわたりゴールマウスに立ち続けた元オーストラリア代表GKミチェル・ランゲラック(現メルボルン・ビクトリー)が安定感をもたらした。
戦術面ではブラジル人選手のテクニック、韓国人選手の運動量、欧州系選手のフィジカルが融合し、ポゼッションやカウンターといった面で多様化が進んでいる。外国籍選手の加入はJリーグの試合において、スピードと激しさをもたらしている。

2025シーズン加入の注目外国籍選手
2025シーズンに向け、新たな外国籍選手も各クラブに加入した。特にセレッソ大阪に加入したブラジル人FWラファエル・ハットンは新たな環境にもすぐに順応し活躍している。
J1復帰を果たした清水エスパルスに至っては、外国籍選手をほぼ“総取っ替え”。昨季から残留したのはブラジル人FWドウグラス・タンキのみで、C大阪から移籍してきたMFカピシャーバ、J初挑戦となるブラジル人MFマテウス・ブエノ、ブルガリア人FWアフメド・アフメドフを迎えた。J経験のない外国籍選手の加入はある程度“賭け”の側面もあるが、特にブエノは今や欠くことのできない中盤のキーマンとなった。
同じくJリーグ未経験だった外国籍選手がレギュラーとして活躍しているのは、前述のハットンやブエノの他には浦和レッズのブラジル人DFダニーロ・ボザくらいで、新たな環境下で持ち味を発揮する難しさを示している。
