倉本:この本は結構、後半は社会問題について、そういう視点で色々とまとめてる本なんですよね。原発とか、外国人との共生とか・・・
安藤社長:クルド人問題とかね。
倉本:そう。あとは再開発問題とかもやってて、要は対立してるように見えるけど、事実を見ていけば、結局共通の目的に対してこう考えていかないといけないって話を・・・
安藤社長:そうですね。そういう意味では同じかもしれないですね。
倉本:そういうふうな議論を、組織内では立場を明確に分けることでできるかもしれないけど、ある程度集団が大きくなっていけばいくほど、対等っていう・・・まあ建前かもしれないけど前提をおいた上で、どうやって「機能する議論」をしていけるかっていうことが重要になってくるというのが僕の本の内容で・・・
安藤社長:それは要するに、ファクトが突き詰まるまで決めつけるなってことですよね。
倉本:そうですね。その上で、「あ、なるほどそうなんや、じゃあこうしましょう」っていうそういうのがいかに高回転で、余計なストレスなしに高速で回していけるかってところを、できれば社会全体でも実現していきたいなっていう話なんですよね。
安藤社長:「あ、そういう意見もあるんですね、じゃあそれを事実を突き詰めて見ていきましょうか」みたいな・・・
まあ僕もこういう社会問題系は、ファクトに多分到達できる前に決めつけちゃってるところがあると思いますね(笑)
倉本:(笑)でも確かに、社会問題についてそういう観点で発信する人あまりいないんですよね。
安藤社長:いないですね、いないですね。
倉本:もともと自分の味方が言ってることがすべてで、ファクトとかどうでもいいみたいな。
安藤社長:わかるわかる。
倉本:じゃあ実際行って調べてみたんですけどとか、公文書読んで調べてみたんですけど・・・みたいなことを言われると、「なるほど!本当はこういうふうに議論しないといけないんですね」・・・というように僕のウェブ記事が読まれるようになってて。