プレミアリーグ、ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンで活躍するーする日本代表MF三笘薫は、鷺沼サッカー少年団でサッカーを始めた。ちなみに1学年上には日本代表MF田中碧(リーズ・ユナイテッド)がおり、ともに川崎フロンターレの下部組織に加入する。
三笘はU-12からU-18まで一貫して川崎の下部組織で育ち、2016年にはU-18で背番号10番を背負い、クラブユース選手権で活躍。スピードとドリブルの武器が注目され、トップチーム昇格が確実視されていたが、学業との両立を目指し筑波大学に進学した。
一見、遠回りにも思える決断にも思えるが、これがフィジカル強化と戦術理解を深めることに繋がった。筑波大サッカー部では1年生からレギュラーとして活躍し、2017年天皇杯ではJ1クラブを破るジャイアントキリングを演出。ユニバーシアードでは日本代表として金メダルを獲得した。2018年と2019年には関東大学リーグ1部でアシスト王にも輝いた。
2019年に川崎の特別指定選手としてJリーグデビューを果たしていたが、筑波大卒業後の2020年、川崎に正式加入。即レギュラーとなり、新人ながら13得点12アシストでJリーグベストイレブンに選出された。川崎では左ウイングとして爆発的なドリブルと得点力を発揮し、2020シーズンと2021シーズンのJ1連覇に貢献。わずか2年で日本人トップのアタッカーとしての評価を確立した。
2021年8月、現在のブライトンに移籍金約4億円で渡欧後、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに期限付き移籍。ベルギーリーグで7得点4アシストを記録し、その実力を証明した。類まれなるドリブルで相手DFを翻弄するスタイルが評価され、プレミアリーグへの扉を開いた。
2022年夏、保有権を持っていたブライトンに加入。2022/23シーズンはプレミアリーグで7得点6アシストを記録し、特に2023年1月のFAカップ、リバプール戦での劇的な決勝ゴールで注目を集めた。