「AIの台頭で絵が売れなくなったので、絵で食べるのを諦めた」——まさに現実に起きている出来事です。

海外のクリエイターからも同様の報告があります。

Reddit上では「AIアートの登場後、アーティストの友人のコミッション(依頼)が目に見えて減った」というエピソードが共有されており、タイミング的にAIが原因と考えざるを得ない状況だと述べられています。

また、「10年以上続けたライターの仕事をChatGPTに奪われた」「クライアントは品質よりコストを選んだ」というライターの嘆きも投稿されており、文章分野でも似た構図が起きています。

こうした声は決して他人事ではなく、イラストレーターを含む多くのクリエイターに共通する不安を代弁していると言えるでしょう。

さらに、将来を見据えた深刻な不安感も広がっています。

ある調査ではイラストレーターの78%が「今後、自分の創作による収入が生成AIによって悪影響を受けるだろう」と考えていることがわかりました。

実際、SNS上でも「このままでは将来食べていけないのでは」「新人世代は情熱を失ってしまうのでは」という声が上がっています。

また「自分の作風が勝手にAIに真似されるのでは」という懸念や「AIの普及で人間の作品の価値が下がってしまう」という訴えも非常に多く、ある調査では86%以上のクリエイターがこうした点を強く懸念していると報告されています。

Reddit上ではゲーム業界のコンセプトアーティストが「AI登場前に比べて明らかに仕事の需要が減った」と嘆き、キャラクターデザインの案件激減によりキャリアの方向転換を検討していると明かしました。

インディーの依頼が中心だった彼は「クライアントがAIアートで済ませるケースが増え、自分を含めスタジオのアーティストにも影響が出ている」と述べています。

実際、大手企業が“AIアーティスト”やAI画像を管理するプロデューサーを募集し始めた例も出ており、クリエイターとして危機感を強めています。