2022シーズンのルヴァン杯ニューヒーロー賞を獲得したセレッソ大阪FW北野颯太。既にオーストリアのレッドブル・ザルツブルクへの完全移籍が濃厚と報じられている。
ザルツブルクは、リバプールへステップアップしていった現在モナコ所属の日本代表MF南野拓実(2015-2019)をはじめ、2024年にはサンフレッチェ広島からMF川村拓夢(2024-)を獲得。京都サンガで活躍するMF奥川雅也(2019-2021)も所属していたとあって、若手の日本人選手を受け入れ育て、ビッグクラブへと“転売”するノウハウには長けているクラブだ。ある程度の出場機会は保証されるだろう。
北野本人も、2023年にアルゼンチンで開催されたFIFA U-20ワールドカップでグループリーグ敗退を喫した悔しさをバネに、「いつか自分も欧州に…」と考えていたはずだ。同じC大阪にはクラブのバンディエラである元日本代表FW香川真司という生きた手本がいることもアドバンテージとなるだろう。
ザルツブルクの先輩にあたる南野のようなキャリアを積むことが出来るか、注目だ。

MF田中聡(サンフレッチェ広島)
MF中島洋太朗、FW中村草太と若手が躍動し、上位戦線を賑わせているサンフレッチェ広島。若手選手の中から出場時間が最も長いMF田中聡を挙げたい。
下部組織出身選手が多い広島の中では異色の経歴を経た田中は、長野パルセイロU-15、湘南ベルマーレU-18を経て2021シーズンにトップ昇格。わずか1シーズンではあるが、2022/23シーズンにベルギーのコルトレイクに期限付き移籍している。湘南復帰を経て、今2025シーズン広島に完全移籍するという様々な経験をした22歳だ。
既に欧州移籍を経験しているが、冒頭に示した鈴木唯人の前例があるように、再渡欧を目指しているとしても何ら不思議ではない。