ここでは、Jリーグでブレイクを果たし、近い将来欧州クラブに移籍していきそうな5選手を挙げ、成功する可能性を検証したい。


大関友翔 写真:Getty Images

MF大関友翔(川崎フロンターレ)

川崎フロンターレの選手で欧州移籍に最も近いのは、前2024シーズンにベストヤングプレーヤー賞を受賞し、日本代表にも選出されたDF高井幸大で異論は無いだろう。しかしここではあえて、リーグ戦先発わずか2試合に留まっているMF大関友翔の名を挙げたい。

プロ1年目の2023シーズンはリーグ戦での出場無し。しかし、2024シーズンにJ3福島ユナイテッドへ育成型期限付き移籍すると32試合に出場し、J2昇格プレーオフ進出に貢献。J3ベストイレブンにも選ばれた。今2025シーズンに川崎に復帰するが、レギュラーポジションを奪うまでには至っていない。

そんな大関に大チャンスが訪れる。今年4月30日にサウジアラビアで行われたACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)準決勝。あのクリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスル戦にトップ下で先発出場。勝ち越しゴールを決め、大金星の原動力となったのだ。

大関は川崎U-18時代は背番号10を背負い、高円宮杯U-18プレミアリーグEAST初優勝に貢献。2022年には2種登録選手としてトップチームに登録され、2023年に正式に昇格。“ポスト中村憲剛”として期待されていた。

まだ20歳になったばかりだが、欧州移籍のタイミングを考えれば早すぎるわけではないだろう。基本的には中盤の位置で長短のパスを使い分けながら攻撃のリズムを作るゲームメーカーだが、福島時代にはインサイドハーフの位置からスルスルとゴール前に顔を出し、得点を決めるラインブレイカーの役割も果たし、8得点を記録した。

育成年代の日本代表にも選出され続け、AFC U-20アジアカップでは背番号10を背負った。青田買いを目論む欧州クラブのターゲットとなる可能性は十分にあるだろう。


北野颯太 写真:Getty Images

FW北野颯太(セレッソ大阪)