ボール奪取能力に長け、中盤の底から攻守にわたってチームを支えることができ、豊富な運動量と球際の強さが持ち味で、ボールを奪ってから攻撃につなげるプレーを得意としている。湘南の下部組織時代から守備力を徹底的に鍛えられ、プレースタイルを確立した。その姿は湘南OBでもあるリバプールMF遠藤航とも重なる。
広島から欧州へと渡った選手は多いが、一説によると広島は「欧州クラブから獲得オファーが来た場合、本人の意思を尊重し基本的に引き留めない」という契約が存在すると言われている。実際、2024シーズンに湘南から獲得したMF大橋祐紀を、わずか半年でイングランド2部EFLチャンピオンシップのブラックバーン・ローバーズに完全移籍させたことが、噂レベルだったその契約内容の存在を匂わせている。

FW徳田誉(鹿島アントラーズ)
現在、右足骨折で治療中のFW徳田誉だが、小学生年代の鹿島アントラーズつくばジュニアから育った生粋の鹿島育ちだ。世代別の日本代表にも選出されるなど、クラブから将来を嘱望されている選手の1人である。
ユース所属で2種登録で出場した2024シーズンJ1第18節アルビレックス新潟戦で、クラブ最年少出場記録を更新しJ1戦デビューした徳田。
同シーズンJ1第31節サンフレッチェ広島戦では、ゴールに背を向けた状態から振り返りざまに右足でゴラッソを決めJ1初ゴールを記録した。17歳6か月27日での初ゴールは、内田篤人氏が持っていたクラブ最年少ゴール記録を更新しただけではなく、明治安田J1リーグ月間ベストゴールを受賞した。
186センチ、82キロのフィジカルモンスターで、ポストプレーやヘディングも強い。前線でのターゲットとなれるだけでなく、得点感覚にも優れ、左右両足でシュートを放つことが出来る。献身的な守備も彼の持ち味で、現代的なFWに求められる要素も兼ね備えている。