倉本:そうですね。それって結構大変じゃないですか?
安藤社長:大変だと思います。
倉本:大変ですよね。なんかいろんな会社見てると、やっぱステージがどんどん変わっていくと会社も同時にさらに変わっていかなきゃいけないみたいな部分があって、それなんかちゃんとやれるのって結構大変だなっていう風な感じがあって、その部分を誰かと話さずに経営者一人でやれるっていうイメージがあんまり湧かなくて・・・
安藤社長:話さないこともないですよ。当然その僕がマーケットを見て「これはやるべきだ」って言った時に、各責任者が役割が振られるわけで、その時に自分たちの責任を果たす上でどう思うかっていう意見は聞きます。だから僕がやろうと思ったことでも、彼の話を聞いてやめることもたくさんありますし・・・
倉本:なんか、徐々に今までいけてたパターンがズレてきてるなとか、そういうのを感知して、10年先のためにだんだんこっちに動かしたほうがいいかなっていうようなことを・・・僕のクライアントで優秀な経営者の人は常に考えてるなと思ってるんですが、そういう機能の部分は、識学の中でもうちょっと強調したほうがいいんじゃないかと思うところがあるんですよね。というのは、それがないと、ちょっとだんだん、パワハラ的になっちゃう部分もあるんじゃないかなと思うんですが・・・
安藤社長:変わっていかなきゃいけないってのはそうなんですが、なんでパワハラ的になっちゃうと感じるんですか?
倉本:なんというか、「水場」がだんだんズレてくるわけじゃないですか。
安藤社長:ああ、そうですね。
倉本:水場に対して、だんだんこっちにズレていくから、全体的に徐々にこっちに動いていくぞ、みたいなことを、かなり真剣にずっと考えてないといけないのが経営者の重要な役割だと思うんですね。
安藤社長:おっしゃるとおりですね。
倉本:たとえばこれだけの売上の時はここでOKだったけど、次さらにこれだけのレベルを目指すなら別のところに移動しなくちゃいけないとか、こういうことを常に考えるのは、識学的な考え方だと経営者しかできないことなんだけど、それを自分ひとりでやろうとすると、なんかまあ識学を本当の意味で理解してる人はやれるかもしれないけど、実際はなかなか難しいんじゃないかと。