倉本:それはそうかもしれませんね。なるほど。結局それも、「規律がきちんとあることで、情報の吸い上げも可能になるし、機敏に状況を見て変わっていくことができる」という話につながってくるんですかね。

安藤社長:そうですね。ルールというか、お互いの立場認識のズレがないということがすごく重要なんですね。

倉本:ただそれをやると、経営者の人に・・・ウェットにやるよりもよほど物凄い重大な責任が・・・

安藤社長:おっしゃるとおりです。

倉本:かかってくるわけですよね。なんかその、識学が求める経営者側の責任の大きさっていうのがあまり認識されてないから、なんかこう「俺が上役なんだからお前ら従え」と言ってるだけの集団だと思われてる面もあるんじゃないかと・・・

安藤社長:ほんとまさにおっしゃるとおりで(笑)

要は、経営者の役割をより鮮明にするってことなんで、そのこの経営戦略ミスったら全て経営者の責任になるわけですから。要は話し合いで決めないわけだから、それはまさにおっしゃるとおりです。

3. 昔と違う大事な「経営者の役割」とは?

倉本:いわゆる「両利きの経営」っていう経営学用語があって、「探索」=収益機会を色々広めに見て探していく部分と、あとはちゃんとオペレーションしっかりやるっていう部分と、両立しないといけないよねって話なんですけど、識学さんの話を聞いていると、もう経営者自身が、その「探索」の部分はめちゃくちゃ真剣に自分一人でやってないといけないっていう感じに、どうしてもなっちゃうのかなと思うんですが・・・

安藤社長:もちろん現場からの情報収集の中で、探索のきっかけを見つけていくということも重要なんですけど、そのやはり僕がマーケットの評価を獲得する責任者なわけですから、僕が評価を獲得するために設定した項目を、次の役職が達成する。で、それを達成するために次の項目が設定されるってことになるわけで言うと、仕組み上僕が唯一のマーケットとの接触面になるわけなんで・・・