というのも、 僕は外資コンサル出身なんですけど、外資コンサルのカルチャーって結構考えられる能力があるやつは一握りのエリートだけだみたいなカルチャーがともすればあって、そうすると病んでくるじゃないですか。
社会全体が今結構アメリカはめちゃめちゃ病んでいるけど、アメリカ的に個人を尊重してるフリをして、「みんなそれぞれ輝ける場所があるよ」って適当な大義名分を言っておきながら、全然その人たちの脳みそを活用しようとしていない部分があって、そういうカルチャーでやっていると、どんどん社会が病んでくるし、良くないなと思っていて・・・
安藤社長:おっしゃるとおりですね。
倉本:で、識学さんはちょっとコワモテな印象のところがあるけど、実は「ちゃんと”全員”を戦力化してあげないといけない」という強い気持ちがあって、そうしないとその人はアメリカみたいに薬物中毒にでもなるしか道がなくなっちゃうじゃないか、みたいな方向性があるんじゃないかと・・・
安藤社長:そうなんですよ。だから社会が、どちらかというと労働者保護とか従業員のためみたいな方向に行くことで、「責任を奪う」ことになって、結果的に仕事はその瞬間楽に感じるかもしれないし、考えなくてもいいってことになりますけど、それでいいのか、ってことなんですよね。
まさに「病んでいく」という状況をどう僕らが定義してるかというと、目標を失った瞬間に生まれると考えてまして、今の、ある種の従業員迎合型のマネジメントって、目標を明確にしすぎると病んじゃうからストレスかけすぎないように・・・という形で、
倉本:それは従業員を信用してない面もあるってことなんですね。
安藤社長:その結果、自分がやるべきことが何なのか見失った時点で逆に病むところがあるんですよね。だから僕らは、どんなに従業員の皆さん、部下の皆さんにプレッシャーとか圧をかけてもいいと。 ただし、部下の皆さんを迷わせちゃいけませんっていうことは常に言っているんですね。