安藤社長:ありがとうございます。まさにそうだと思います。

7. 「責任」のケーキを丁寧に切り分ける仕組みが必要

倉本:ですよね。それ見てて、すごいなんか「管理会計」大事だなと思ったんですよね。結構ミドルマネジメントぐらいの人は 、だいたい自分の担当してる数字と経営の数字がどれくらいの連関になってるかを結構理解してて、これやらないとマジで仕事なくなるぞみたいな感じになって・・・

結果として、最初はなんか「えー、めんどくさ」っていう感じだったんだけど、徐々に本当にヤバいっていうのが数字でわかって、自分がこれに10プラスしたら会社存続できるかも、みたいなのが見える化してきたんで、いい方向に向かったな、と思ったんですよね。

結構これが識学さんの求める世界だと感じたんですが、どうでしょうか。

安藤社長:人のマネジメントをしていく上で人を動かしていく材料っていうのは大きく二つに分類されて、一つは僕ら「希望」って呼んでるんですけど、いわゆるこれを頑張れば給料が増えるとか、いいことたくさん褒められるとかっていう側でのマネジメント 。

で、もう1個は「恐怖」では、やらなければヤバいっていうこれこの双方があって、これをしっかり使い分けながらマネジメントしていかなきゃいけないっていうことなんですけど、マネジメントの基礎になってくるのはやっぱり「恐怖」側なんですよ。

「恐怖」側をうまく活用した上で、成功体験の中であとから「希望」をつかみ取っていくっていうこの流れが正しいんですけど、やっぱりマネジメントする側は恐怖を使いたくないんで希望の側だけで動かそうとするんですよ。

でも「希望」だけで動かそうとすると、希望を必要ないってなった時点で従業員が動かなくていいってなるんですよ。恐怖の方は回避しなきゃいけないんで動かされば得ないのでこっち側が仕組みで回すってことなんですけど、こっちをうまく活用するのが正しいマネジメントなんですけどそのことを理解しているマネージャーは少ないですね。