これはクライアントってほど関わってなくて役員さんと個人的に相談にのらしてもらってるという会社なんですけど、下請けメーカーさんで300人くらいいるんだけど、結構下請けメーカーさんって業種的に、ごくたまに大地震起きるぐらいの情勢変化が起きることありますよね。

その会社も、円安と、あと特殊な原材料高騰とかの影響で、突然今まで会社を成り立たせてた地盤ごと消えちゃったみたいな感じになって、それで結構高収益企業だったのが月に数億円ぐらいしか売上ないのに5000万円ぐらい赤字になっちゃうぐらいの、もうこれはやばいなっていう状況になった会社があったんですよ。

これはアメリカ的なコンサルティングの観点から言うと、もうリストラして止血して別のこと考えないといけないですよねって話だと思っちゃうと思うんですけど、その会社はまだまだキャッシュが結構あったんで、まだある状態で首切ったりするとすごい感じ悪くて組織がガタガタになっちゃうところがあるし、何とかできるだろうと思っている人たちもいるから、それならしばらくは正攻法でやっていくしかないんじゃないですかって言ってたんですね。

そしたらあんまりそこまで期待してなかったんですけど、営業の人は営業の人で頑張って新規顧客を獲得しにいって、製造も質を落とさない形で原材料を節約する方法考えてコストカットをして、既存顧客に値上げ飲んでもらう方向も頑張ってとか、それぞれがそれぞれの脳みそを使って、チマチマチマチマチマチマってなんかすごいなんていうのかな、チリも積もればっていう感じでなんか太陽光パネルを置いて電気代を売電して稼いだりとか、そういうかそういうなんかこうもう経営者の頭だけで考えてたら見つからないようなすごいなんか100個200個の施策が動き出して、なんかすごいもう黒字化目前のところまで来たんですよね。

安藤社長:すごいですね!

倉本:で、これが結構識学さんの目指してる世界に近いなと思ったんですよね。