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4. 議題設定とメディア世論の例。「独裁者」である理由がまったく説明されないまま、安倍晋三氏はモンスター化された。死後は統一教会糾弾が相まって、ますますモンスター化された。
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5. 統一教会糾弾では。独裁者安倍というモンスターの影響があったうえで、二世問題や、献金・霊感商法問題によって、教団はモンスター化された。虚像によるモンスター化の過程で、報道は教団側からの主張や説明や意見をまったく採用しなかった。
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6. これは原発事故で東電と原発をモンスター化した「扇動の循環構造」と同じ現象だった。
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7. 整理する。❶多様な現実や複雑な関係が、❷報道の議題設定によって単純化され、メディア世論が発生し、個人や集団や出来事のモンスター化が始まる。❸この結果、多様な影響が生じる。❹ところが報道は続報として「報道にとっての事実」と「報道にとっての正義」しか取り上げず、多様な影響が報道から無視される。❺こうして報道されたものが唯一の事実と正義となり、無視されたものは放置されたままになる。
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8. 報道にとっての事実は「教団がやったこと」であり、やりすぎた教団と加害性だけが報じられた。内容は洗脳、カルト、政治とのズブズブ関係、高額献金、二世虐待、霊感商法、韓国への送金などだった。
いっぽう「教団がやられたこと」である、拉致監禁・強制棄教、蔑視・差別・排除は「誰が何のためにやったのか」「これで信徒はどうなったのか」無視された。教団が行なったコンプライアンス宣言と効果も無視された。ソロモン派の売春は紀藤弁護士が言い出したが、このような事実はなかった。洗脳・カルトについても、報道は取材と検証をしていない。こうした口から出まかせを採用し続けたのがマスコミ。
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9. 被害の事例。拉致監禁が肉体を傷つけただけでなく、信徒の精神を破壊した。脱洗脳のためのカウンセリングと言われるが、実態は洗脳による棄教の強要でしかなく、被害を知りながら関係者は信徒を福祉や医療へつなごうとしなかった。1966年から続く、高額献金とも霊感商法とも(本当は)関係のないキリスト教側の問題と共産党の関与。