2013年にファーガソン監督が勇退した後も、デイヴィッド・モイーズ監督(2013-2014)、ルイ・ファン・ハール監督(2014-2016)、ジョゼ・モウリーニョ監督(2016-2018)、オーレ・グンナー・スールシャール監督(2018-2021)といった歴代監督から信頼され、引退する2017/18シーズンまでユナイテッドの心臓であり続けた。
ちなみに引退後の2021年、解任されたスールシャール監督の代行として、3試合のみユナイテッドの暫定監督を務めている。

ジョン・オビ・ミケル(2004-2021)
ナイジェリア出身で、ノルウェーのFCリン・オスロで頭角を現した守備的MFジョン・オビ・ミケル。2006年、マンチェスター・ユナイテッドとの争奪戦を制してチェルシーに移籍すると、守備範囲が広く、身体能力を生かしたボール奪取能力やパスセンスにも優れたボランチとして活躍した。
チェルシーの中盤には前述のマケレレ、元イングランド代表MFフランク・ランパード、元ドイツ代表MFミヒャエル・バラック、元ガーナ代表MFマイケル・エッシェンなどスター選手に囲まれる中、守備のタスクを黙々とこなしたミケル。
2011/12シーズンのCL決勝ではバイエルン・ミュンヘンの攻撃を1点に封じ、PK戦の末に優勝した。ラフなタックルで警告が多かったのが玉にキズだったが、地味ながらもジョゼ・モウリーニョ監督(2013-2015)から信頼された選手だった。2016/17シーズンまで実に11年もの間チェルシーに在籍し、2017年、中国スーパーリーグの天津泰達に移籍した。
ナイジェリア代表としても、2度のW杯(2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会)を経験。ロシアW杯期間中にには父親が誘拐されるという事件に巻き込まれたが、周囲には一切明かさずプレーするという鋼の精神力の持ち主でもある(父はその後、無事に解放)。
