問題は、「ニーズ」がないのに国家的意図で巨額投資して製品を作りまくってるので、市場経済がおかしくなって中国国内もすごい不況になってしまってるし、中国全体として世界市場に対するものすごいダンピング(不当廉売行為)になって世界市場から締め出されかかってるし・・・という事になってることなんですね。
そういう意味では、日本は中国と同じことは絶対できないしやるべきでもないが、そのあたりで日本がどう対処していかなきゃいけないかといえば、以下記事で書いたように、
中国のようにあまりに国家主導の過剰投資で市場を歪めてしまうことなく、市場経済のニーズの動向を丁寧に把握しながら、とはいえ「経済に国家予算で関与するのは良くない」とか言ってる時代ではなくなってる中で、国家主導の巨額投資が必要な部分ではちゃんとやっていく
…という「丁寧な転換」が今まさに必要とされてるんですが、なかなか、そういう「新しい路線」が形になる流れが実現できてない。
そういう「代替ムーブメント」をいかに設計していけるかが、「万博批判」が新しい日本の基調にまで転換していく上で必要な課題だと言えるでしょう。
8. ただ、国家主導の最先端技術投資競争の時代だからこそ万博の意義もあるのでは?
ただね!
ここで考えてみて欲しいのは、そういう国家主導の最先端技術投資競争の時代だからこそ、「万博」って大事なんじゃないの?っていう部分もあるんですよね。