黒字転換を経た今後の「成長戦略」とは

 ステークホルダーとして、株主の方々にも当然恩返しをしていきたいと健作氏は力を込める。

「株主の方々からも、株主総会の場で、応援のお言葉を頂戴しています。そのお言葉に甘えず、黒字を定着させたうえで成長戦略を実行し、株価という指標で株主の方々に報いていきたいと考えています。

 今後の成長という部分では、福岡県の「ブランチ博多パピヨンガーデン」という商業施設に、5年ぶりの新規出店を行いました。ご家族やグループでのご利用がしやすいファミリーレストランタイプの客席となっており、タブレット端末によるオーダーを導入するなど、弊社としては新しいタイプの店舗です。当店が非常に好調なので、今後の積極展開に向け準備を進めています。また渋谷・新宿といった都心でも、繁華街立地のモデルになるような新店舗を開発していくことを、直近の課題として取り組んでいきたいと考えています」

 会社の体質をトップダウンからボトムアップへと変えてきた、と健作氏は語る。反転攻勢への布石を愚直に打ち続ける二代目社長は、気負いのない柔和な笑顔を崩さない。これこそがきっと総力戦を戦うにふさわしい、今どきのリーダーシップの姿なのだろう。

(文=日野秀規/フリーライター)

提供元・Business Journal

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