過去の教訓と今後の課題
このような大規模な停電は過去にも例がある。2003年にイタリアの大部分で発生した12時間の停電は、イタリアとスイス間の水力発電送電線の問題が引き金となった。また、2006年にはドイツでの気温上昇による電力サージが、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、さらにはモロッコにまで及ぶ停電を引き起こした。歴史上最大級の停電の一つは、2012年にインドで発生し、6億人以上に影響を与えた。
火曜日の朝の時点で、イベリア半島の大部分で電力は徐々に復旧している。ポルトガル全土とスペインの99%で電力供給が再開された。当局は現在、今回の事故の真の原因を究明し、再発防止に取り組んでいる。
今回の事件は、国境を越えて繋がる現代社会のインフラの利便性と、その裏に潜む脆弱性を改めて浮き彫りにしたと言えるだろう。
欧州で露呈した相互接続の課題。果たして日本の電力インフラは、予期せぬ事態への備えが十分と言えるのだろうか。
提供元・TOCANA
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