新たな見解とサイバー攻撃の可能性

 しかし、RENはその後、この「誘発性大気振動」説を否定する声明を発表したとユーロニュースは報じている。月曜日の午後に発表された声明では、「本日ポルトガル本土全土を襲った停電は、ポルトガルがスペインから電力を輸入している時間帯に、スペインの送電網で発生した重大な電圧変動の結果です。この変動により、ポルトガルの発電所の制御・保護システムが、このような状況で想定される通りに停止し、停電を引き起こしました」と説明している。

 原因が確定しない中、一部ではサイバー攻撃の可能性も囁かれた。しかし、欧州委員会のテレサ・リベラ上級副委員長は月曜日、スペインのラジオ局に対し、サイバー攻撃を示唆する証拠はないと述べた。火曜日(4月29日)には、スペインの送電網運用会社Red Eléctricaのサービス責任者エドゥアルド・プリエト氏も、ガーディアン紙に対し、サイバーセキュリティインシデントの可能性は除外したと語っている。

スペイン・ポルトガルの大停電、原因は謎の「大気振動」? それとも…
(画像=イメージ画像 generated using QWEN CHAT,『TOCANA』より 引用)