さまよえる天才の頭蓋骨 – モーツァルト真贋論争

(画像=画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)
『魔笛』などの名作で知られるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、1791年に原因不明の病により35歳で夭折し、ウィーンの共同墓地に埋葬された。
言い伝えによると、1801年に墓地のスペース確保のために遺体が移された際、一人の墓掘り人が彼の頭蓋骨を「記念品」として持ち去ったという。その後、頭蓋骨は様々な人の手に渡り、1895年には行方が分からなくなってしまう。
しかし、1901年になって、下顎がない状態の頭蓋骨が再び現れたとされる。ある解剖学者の手に渡り、彼はそれをザルツブルクにあるモーツァルトの研究機関「国際モーツァルテウム財団」に寄贈した。
かつて展示されていた際には、その頭蓋骨から不気味な音楽が聞こえてきた、と語る訪問者もいたという。頭蓋骨はモーツァルトの肖像画に似ているとも言われるが、本人のものであるかを証明するためのDNA鑑定では決定的な結果は得られていない。