しかし、ここが足漕ぎカヤックのメリットが際立つところ。ある程度糸を巻き取ったら、竿を手に持ち、仕掛けを水中に入れたまま移動してしまうのです。

そうすれば、カヤック上にハリが付いた仕掛けを置くことなく、糸をピンと張った状態を保持できるので、多くのトラブルを回避できます。

ただし、ブイを係留しているロープなど、水中に障害物がある場所では引っかかる可能性があるので、周囲をよく見渡すことをお忘れなく。

足漕ぎカヤックフィッシングでワカサギ123匹【山梨・河口湖】海釣り派もハマる面白さ!竿を手に持ったまま移動(提供:TSURINEWSライター・福永正博)

攻めの釣りができる

足漕ぎカヤックは、魚探をかけて群れを探しながら移動し、見つけ次第仕掛けを落とす「シューティングスタイル」にピッタリ。パワーや持久力に優れる脚部の筋肉を使う足漕ぎカヤックは、長距離・長時間の移動に向いているからです。

せっかく自分の意志でポイント移動ができるホビーカヤック・アウトバックに乗っているのですから、群れの回遊を待つだけではなく、積極的に群れを追いかける「攻めのワカサギ釣り」を楽しんでみましょう。もちろん、足漕ぎカヤックだからといって無謀なほど遠くへ行ってはいけませんよ。

アンカー無しで群れの上にストップできる

前述の「シューティングスタイル」の場合、アンカーを何度も投入&回収するのは面倒ですし、ワカサギに警戒心を与えて群れが散ってしまうこともあり、なるべくならアンカー投入は避けたいものです。

その点、足漕ぎカヤックであれば、前進とバック、ラダー操作を駆使することで、アンカーを打たなくても群れの上にとどまることができて大変便利です。

今回の釣行でも、終日そよ風程度のコンディションだったので、用意してきたアンカーを使うことなく対応できました。もちろん、風が強くてホビーカヤック・アウトバックの操作があまりに忙しい時は、意地を張らずにアンカーを打ってしまいましょう。

足漕ぎカヤックフィッシングでワカサギ123匹【山梨・河口湖】海釣り派もハマる面白さ!アンカーとロープリール(提供:TSURINEWSライター・福永正博)

左右に出っ張る艤装ができる