足漕ぎカヤックは出艇と着岸の時以外はパドルを使わないので、左右に出っ張るものを取り付けても大丈夫。ちょっと工夫して左右の手元にたたき台(リール台)を取り付ければ、電動リールの二刀流釣法を導入することもできるでしょう。
筆者は次回のワカサギ釣りに向けて、水上に張り出した位置に活かしバケツを設置し、ハリ外し中のトラブルを減らしたいと考えています。
ただし、あまりにゴテゴテ艤装してしまうと、出艇・着岸や万が一の転覆からの復帰が難しくなる点には気をつけてくださいね。
ホビーカヤック・アウトバックを紹介
最後に、筆者が愛用しているホビーカヤック・アウトバックの特徴と、ワカサギ釣りの相性についてご紹介します。
1. 豪華装備で艤装がラク
外観上ひと目でわかるアウトバックの大きな特徴といえば、前後左右に標準装備しているレールシステムです。

たいていの場合、船体に穴をあけることなくボルトオンで艤装が完了します。レールシステムの後付けは、穴あけを失敗するリスクや意外とコストがかかる点がネックですが、アウトバックならそういった心配はいりません。

2. アウトバックは安定感抜群
河口湖でカヤックを浮かべてみて実感したのは、想像以上に船の引き波が多く発生し、波高も高いこと。河口湖は、遊覧船やバスボートなどのエンジン船の往来が激しく、カヤックのかなり近くを通っていくこともあります。
もし、立って釣りができるほど安定感抜群のアウトバックではなかったらと想像すると……「けっこう怖いなぁ」と感じたかもしれませんね。

日頃、海でだけカヤックフィッシングをしていると、「湖なんて波も潮流も無いんだから楽勝でしょ」と考えてしまいがち。ですが、強風と引き波が組み合わさるとかなり危険で、ナメてかかると痛い目にあってしまいます。湖でのワカサギ釣りといえど、カヤックの安定感は大切ですよ。
