今2024/25シーズン、現在リーグ戦首位を独走し、4連覇が濃厚となっているセルティック。昨2023/24シーズンから2度目の指揮を執るブレンダン・ロジャーズ監督は前回も成績不振によって辞任したわけではない(プレミアリーグのレスター・シティからの引き抜き)。何事もなければ長期政権を築き上げそうだが、いつまたイングランドのクラブから引き抜きに遭うかも分からないところが、スコットランドのクラブの宿命だ。

そんな時のためにセルティックは“次期監督リスト”を常に備えているはずだ。条件さえ整えば、そのリストに「シュンスケ・ナカムラ」の名が記される未来もそう遠くないだろう。


現時点で、JFAとUEFAのライセンス互換が実現したとしても、欧州クラブは実績や語学力、ネットワークを重視するため、実際に就任するには時間が掛かるだろう。

元日本代表FW岡崎慎司氏(現ドイツ6部バサラ・マインツ監督)のように、欧州で活躍した元選手がそのまま帰国せずに、UEFA Proライセンス取得を目指すケースもある。欧州で監督を務めたいならば、その方が近道だからだ。

JFAとUEFAのライセンス互換は、日本人指導者の欧州挑戦を大きく後押しする大きな第一歩となり、指導者育成の面で日本サッカーのグローバル化が加速する可能性を秘めるものだ。ただし、成功するには言語や文化の壁を乗り越える努力と、欧州での戦術の進化をいち早く吸収していく向上心が不可欠だ。この改革が、Jリーグ、および日本代表の競争力向上にどう繋がるかが注目される。