今回公開された「検出器の動物園」に集められた数々の設計は、重力波天文学コミュニティに新たなインスピレーションを与えるでしょう。
研究者たちは今後、この中から有望なアイデアを抜き出し、原理実証となる小規模な実験を行ったり、既存の重力波望遠鏡への追加改良として取り入れたりすることを検討しています。
人間には奇抜に見えた仕組みも、原理を理解し工夫を重ねることで実現可能になるかもしれません。
未知への探究と技術革新のサイクルにおいて、AIが発見した「人知を超えた設計」は、これからの科学を前進させる大きな原動力となる可能性があります。
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元論文
Digital Discovery of Interferometric Gravitational Wave Detectors
https://doi.org/10.1103/PhysRevX.15.021012
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部