ただ、今の送電系統では、下北半島から550万KWの電力を東電管内に送ることはできません。1つの解決策としては、青森県の上北変電所から秋田県の河辺変電所まで500KVの送電線を約220km建設することで送電が可能になります(詳細に潮流計算を行う事ができないので、確実なことはいえませんが)。

奥羽山脈の険しいところを通る送電線ですが、2,000億円もかからないと思います。2兆円かけて、いつどれくらい発電するかわからない、再エネ由来の電気を最大200万KW送電するのと、2,000億円かけて550万KWの安定した原子力の電気を東京に送るので、どちらを選びたいでしょうか?

検討する余地もなく、550万KWの安定した電力を手に入れたいと思うのが当然ですが、なぜか今の日本人は2兆円かけて、いつ発電するかわからない、再エネの電気のほうを、「クリーン電力」とか呼んでありがたがるのですから、私には理解できません。