“スペインのジダン”の異名を取った元スペイン代表MFフアン・カルロス・バレロン(現カナリア諸島代表監督)を中心に、元スペイン代表DFマヌエル・バブロ、元ブラジル代表MFマウロ・シルバ、元ウルグアイ代表FWワルテル・パンディアーニといった玄人好みの選手を起用し、実にスペイン国内10クラブで指揮を執ったハビエル・イルレタ監督が志向する攻撃サッカーで一時代を築いた。

ミランを破った直後に同監督は「私が監督になって以来、最高の試合」と選手たちを絶賛。今ではスタンダードとなった【4-2-3-1】のフォーメーションを定着させた戦術家でもある。準決勝で後に優勝することになるポルト(プリメイラ・リーガ)に2戦合計0-1で敗れ去ったが、大会ナンバーワンのインパクトを与えた好チームだった。

一時はセグンダ・ディビシオンRFEF(3部)にまで降格し、現在セグンダ・ディビシオン(2部)を戦うデポルティーボだが、ガリシア地方を代表するクラブであることには変わりなく、まずは同じガリシア州のライバル、セルタ・デ・ビーゴとのガリシアダービーの復活が待たれる。

ロビー・キーン 写真:Getty Images

リーズ・ユナイテッド(イングランド)2000/01CLベスト4

日本代表MF田中碧が加入したことで日本でもおなじみとなったリーズ・ユナイテッド。現在、イングランド2部のEFLチャンピオンシップで優勝争いを繰り広げており、2022/23シーズン以来のプレミアリーグ復帰も現実味を帯びてきている。

そんなリーズはプレミアリーグでは優勝経験もなく、プレミアリーグ創設前のイングランドリーグでは優勝3回を誇るものの、欧州での実績は乏しかった。しかし、1971/72シーズンのFAカップを制し、欧州カップ戦でも、1970/71シーズンをもって消滅したフェアーズカップ最後の優勝クラブとなった。1990年代にはプレミアリーグでも上位争いの常連に。1997/98から2001/02まで5シーズン連続で1桁順位となる。