■そもそも「薩摩狂句」って何だ?
今回話題となった件のパネルは、鹿児島市役所本館正面に設置された「選挙啓発標語・川柳・薩摩狂句」の、最優秀作品と判明。
こちらの詳細について、鹿児島市の担当者は「以前より、投票率を向上させるため、小・中学生を対象にした作文や標語の募集を行っておりましたが、2002年から募集対象を一般の方々に拡大する際、標語・川柳に加え、鹿児島の方言で詠まれた川柳である薩摩狂句も募集対象としました」と、説明している。
なお、独特なルビに関しては「基本的に、作者の方が提出された内容のままとなります」とのこと。

(画像=『Sirabee』より引用)
ちなみに「(唱)の後に続く七七の句は「返し」と言われるもので、こちらは薩摩狂句の愛好者が協力し、作成したという。いわゆる「連歌」の形式だろう。
薩摩狂句が「鹿児島弁で読む川柳」ということを理解した記者は、薩摩狂句の愛好家グループ・竹馬(さんげし)会の会長を務める平澤泰山(ひらさわ・たいざん)先生に、より踏み込んだ話を聞いた。