チャート:自発的離職者数、減少に反転
(出所:Street Insights)
失職者数(一時的な解雇ではなく再編やM&Aなど会社都合での解雇者、派遣など契約が終了した労働者)は、前月比横ばいの250万人だった。失職者数の割合は前月の34.2%→35.3%へ小幅に上昇、失業者のシェアで1位を維持した。失職者のうち、完全解雇者が労働人口に占める割合は1.06%と前月の1.03%からわずかに上昇し4カ月ぶりの水準をつけたが、2021年11月以来の高水準だった2024年11月の1.11%以下が続く。レイオフ(一時解雇)は81.1万人と3カ月連続で小幅に減少した。失業者に占めるレイオフの割合は前月の11.5%→11.4%へ低下した。失業者を押し上げたのは労働市場への新規参入者で、前月比7.7万人増の73.9万人と2017年4月以来の高水準だった。前月、失業者を押し上げた再参入者は同3.2万人減の217.6万人。結果、それぞれのシェアは新規参入者が前月の9.3%→10.4%へ上昇、再参入者は前月の31.1%→30.7%へ低下した。
チャート:失業者の割合は失職者が引き続きトップだが、自発的離職者数がレイオフをわずかに3カ月連続で上回る
(出所:Street Insights)
チャート:失職者は前月比で変わらず
(出所:Street Insights)
チャート:労働人口に占める完全解雇者の割合は4カ月ぶりの水準へ上昇
(出所:Street Insights)
チャート:レイオフは前月比で3カ月連続で小幅減
(出所:Street Insights)
失業率が4カ月ぶりの水準へ上昇したが、サーム・ルール(失業率の直近3ヵ月移動平均と過去1年間での最低水準の差が0.5pt以上なら、1年以内に景気後退入りするとの説)を確認すると、0.27ポイント前月と変わらず。 景気後退入りの節目となる0.5ptを下回ったままだ。