その代表例が湿布です。
雑に言うと、湿布は薬局で買えるのに病院で貰うと高齢者は1割負担でお得な謎商品だからです。

いやいやw 湿布ごときでめくじら立てなくても…

塵も積もれば山となる。
どれくらいの金額が湿布に流れているか知っているか?
湿布如きでめくじらを立てるなとも思いますが、実際のデータを見てみましょう。
厚生労働省が発表した「第1回NDBオープンデータ」の「薬剤」のデータによると、湿布の処方量は年間総計およそ54億5千万、薬剤費はだいたい1300億円と推計されます。
湿布だけでもこの金額規模ですが、さらに他のOTC類似薬も含めた医療費の規模がどれくらいなのかを見てみましょう。
2024年に公開されたレビューを紹介します。65歳未満の患者でOTC類似薬のみの処方によって発生した医療費の総額は1兆635億円でした。
65歳未満を対象とした健康保険組合連合会[2023]の推計では、 医療機関受診時の処方がOTC類似薬のみの医療費総額は年間1兆635億円(うちOTC類似薬919億円)に のぼるとしている。OTC類似薬の入手を主な目的としたいわゆる「お薬受診」により、薬剤費そのもの よりも医療機関や薬局の報酬により多くの費用がかかっていることを示唆している。
OTC 類似薬はOTC 医薬品に区分を -本質は医療用医薬品から処方箋医薬品への原点回帰-
この研究が示唆しているのは、65歳未満の患者に限ったOTC類似薬のみの処方で1兆円規模の医療費がかかっている一方、高齢者ほど病院に足繁く通っているため 実際には1兆円以上の金額がOTC類似薬のみの処方(と診療)にかかっていると言うことです。
薬局でそっくりな薬を買えるのに、病院で貰うと1割負担なので 老人は大挙を成して病院に群がっています。
明らかに意味不明な支出ですので、ここを絞ることは即座に実行すべきです。
終末医療、要介護老人