ニューカレドニアは現在でもフランス領で、有能な選手がいればフランス代表に選出されてしまう。その代表格が、1998年のフランス大会で開催国Vを成し遂げた元フランス代表MFクリスティアン・カランブー(現オリンピアコス、スポーティングディレクター)だ。

そもそも1928年設立のニューカレドニアサッカー連盟がFIFA(国際サッカー連盟)とOFC(オセアニアサッカー連盟)に加盟したのは2004年のこと。ニューカレドニアはOFCネーションズカップでは2度の準優勝(2008、2012)という結果を残し、ヨハン・シダネル現監督を含め、代々フランス人指揮官によって強化が進められている。

今北中米W杯では、大陸間プレーオフのレギュレーションも変わった。北中米カリブ海から2か国、アジア、アフリカ、南米、オセアニアからそれぞれ1か国が出場し、 FIFAランキングに基づいた上位2チームがシードされた上で、2026年3月に開催国(アメリカ、カナダ、メキシコのいずれか)で一発勝負のトーナメントが行われ、勝ち進んだ2か国が出場権を得られる。

オセアニア予選決勝ではニュージーランドに0-3で完敗したニューカレドニアだが、大陸間プレーオフの組み合わせが直前まで分からない上、“未知のチーム”とあってスカウティングは困難を極めるだろう。そこに隙が生まれればニューカレドニアにもチャンスが訪れる可能性が生まれる。しかもホーム&アウェイではなく中立地でのトーナメント戦だ。何が起きるか分からないプレーオフとなること必至だろう。