フィンランド代表は、2021年のUEFA欧州選手権ドイツ大会(ユーロ2020)において同大会初出場を果たし(グループリーグ3位敗退)、グループリーグ第2戦は敵地でデンマーク代表を倒した(コペンハーゲン・パルケン・スタディオン/1-0)。この大会初勝利を挙げた勢いで、W杯初出場を虎視眈々と狙っている。
今北中米W杯欧州予選では、同組にオランダ代表とポーランド代表が同居する“死の枠”に入ってしまった。しかし、欧州枠が「13」から「16」となったことで、グループ2位に滑り込めばプレーオフ経由での本大会出場がグッと近付いてくる。
背番号10を背負うのはアメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)で活躍し、フィンランド代表の歴代最多得点記録を持つFWテーム・プッキ(ミネソタ・ユナイテッド)。3月22日に開幕した欧州予選の初戦では、敵地でマルタ代表を1-0で破り、続く24日に行われた第2戦のリトアニア代表戦はこれも敵地で2-2で引き分け、1938年のフランスW杯予選から実に“23度目の正直”へ向けて上々のスタートを切った。
国内リーグである「ヴェイッカウスリーガ」には、元U-20日本代表MF田中亜土夢が所属する欧州カップ戦の常連で、今季もUEFAカンファレンスリーグ(UECL)に出場したHJKヘルシンキをはじめ、育成に力を入れるクラブが多く、近年は選手の海外進出も増え代表チームの強化に繋がっている。W杯未出場国ながら、北欧の“隠れた強豪”とも言える存在になりつつある。

ベネズエラ(FIFAランキング47位)南米予選
W杯南米予選の出場枠は「4.5」から「6.5」となった。前回王者のアルゼンチン代表はいち早く本大会出場を決め、ベネズエラ代表はプレーオフ圏の6位コロンビア代表との勝ち点差「5」の7位につけている。